ふたり、歯医者2

さらに次の日、すなわち昨日、今度はわたしの親知らずの治療に。
ちょうどばあばが来ることになっていたので。


最初は初診室というところで口の中を見せる。
先生、かなり若く、看護士さんに敬語を使い、ため口を聞かれていたw。


次にレントゲン。
前の日、息子も実はレントゲン撮っていた。
母は外でモニター越しに息子を見ていたがギャン泣きでした。
もちろん、母はあっさり終了。


また初診室。
レントゲン写真を見ると、親知らずの表面は虫歯によりなくなっていて
(確かに3年半の間に何度もポロポロと欠けた)、神経の方まで黒くなっている。
「治療しますか?抜きますか?」
と若先生。
状況から抜く以外の選択肢を想像していなかったので、しばしフリーズ。



「それぞれどれくらい治療期間がかかりますか?」
ときくと、今度は若先生の知識の幅を超えたらしく、ほかの先生を呼ぶ。
「抜くと1回ですが、治療だとここまで進行しているとかなり回数がかかります。」
「隣の歯に影響が出ることはありますか?」
「被せたところがはがれることもありますし、虫歯になる可能性もあります。」
「じゃあ抜きます。」
と、実にスムーズに話が終わった。
しかーし!
少々お待ちください、の後が長かった。
母、ぼーっと。
若先生、口腔外科に連絡します、と言ったきり。
母、ぼーっと。
合計30分くらい。
どうやら、カルテにどう入力するか悩み、看護士さんに教えてもらいつつ・・・、みたいだった。
結果、何故か虫歯が進行したから治療出来なくて抜く、みたいな内容に。



ようやく、口腔外科。抜歯の予約を取りに。
息子同様、また通院しないといけないのか・・・。
そして問診。
カルテに「治療出来ないから抜く」とあるので先生が説明してくれたが、
わたしは自分で選んだので、伝えると、いずれにしても説明する義務があるので・・・と苦笑いされた。


一通りの説明の後、
「で、いつにしましょうか?これからでもいいですし・・・」
「え!出来ますか!!!どのくらいかかりますか?」
「30分くらいあれば・・・」
というわけでそのまま抜歯してもらうことにした。
その時、カルテの謎に気付いたようだった。


歯科治療、かれこれ15年ぶりくらい。
正直すんごく怖いのだが、逃げたいのだが、やめたいのだが、
また日を改めるならば、ここで終わりにしたい・・・。
しかし、今の医療ってすごいのね。注射の麻酔の前に、表面に塗る麻酔。
ええ、歯を削ることよりも、麻酔が一番痛いと思っていたので、安心。
勿論、全く痛くない訳ではないけれど、雲泥の差。
「立派な虫歯ですねえ」
先生、結構面白い感じ。
「麻酔が効いてるか見ますねー、押しますよー」
いろいろ楽しく喋っていた。
「じゃあ、1回軽く濯ぎましょうか」
と言われ、濯ぐとなんだか血が出たような・・・
で、台を見たら、なんと!もう抜いてある!!!
「馬鹿話している間に抜いちゃうんですよー」
さすがだ、先生!!!
「こんなに痛くないのなら、もっと早くくれば良かったです。」
「でしょー、お友達にも痛くないって言ってくださいよ。
・・・どうします?歯、持って帰りますか?」
せっかくなので、記念にもらう。
本当に立派な虫歯。半分は歯茎くらいまで見事になくなっている。
下で触った時に歯肉と思ったところ、実は神経だった。恐ろしい。
こんなのが口にあったまま、よく生きていたな、わたし。



さて、現在はドライソケットの恐怖と戦っていますが、
上の歯だったからか、抜歯も楽、痛みも腫れもないという状態。
本当に抜いたのか?というくらい・・・。
まあ、強く噛むと隣の歯が響くのと、歯磨きが怖いのがあるが。


誰か、抜いた歯見る?